うーん……難しい問題ですね。
でも当事者がこの問題から逃げるわけにはいかないと思いますので私の思うところを書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。
聴覚障害者の性格は先天性か後天性かで大きく変わる
という事実がまずあることをご承知おき頂きたいと思います。
というのも、先天性聴覚障害で生まれつき言葉を聞き取れない人は、そもそも言語の習得が困難です。
三重苦の聖女じゃないですけどヘレン・ケラーの「奇跡の人」をご覧になったことがあるなら、なんとなくイメージしていただけるのではないかと思いますが、先天的に聞こえない人は聞いて学ぶことが出来ません。
するとどうなるか。
残念ながら私は先天的には軽度難聴でして、そこから後天的に悪化したタイプなので、生まれつき重度難聴の方についてはっきりしたことは言えませんが、それでも私をベースに考えるなら
【ある程度聞こえている場合】
- 我儘になる
- 自分の考えが第一
- 人の考えを想像できない
- 空気が読めない
- 話の輪に入れない
- 自分の話ばかりする
- 常に孤独感を味わう
- 誰彼ともなく悪口を言われているように感じる
こういうところが目に付くようになってしまいます。
一方で完全聾唖の方の場合。
【全然聞こえない場合】
- そもそも会話が不可能
- 話せない
- 自分の意思を伝える方法が限られている
- 手話や身振り手振りなどで伝えるしかない
- 単語力というか語彙力が致命的にない
- 一般的な常識は一切通じない
- 独りでは生活できない
- 我儘すらいえない?
ざっと思いつく感じですとこんなところでしょうか。
もちろん批判もあることと思いますが、ここで言いたいのは別に障害者に配慮しろだとか気を遣えとかいう話ではなくてあくまで
聴覚障害者は性格が悪いのか否か
の検証ですのであしからず。
で、話を戻しますが私自身の体験上ちょっとね、子供の頃は特に聞き取れないことを理由に我儘ぶっこいてたなーと反省してますよ。表面上だけかもしれないけど。
……一応ね。
ぶっちゃけ、その人の性格がいいか悪いかなんて多分人格形成も何も、育ってきた環境とかに大きく影響されるから何とも言えないと思うんですが。
私から一つだけ言えるのは
空気が読めないのは確か
ということくらいですかね。
だって私がそうですから(ドヤッ
集団の会話はねー。頑張っても聞き取れなくて大概頓珍漢なことを言っちゃうこと多いんですよ。
で、ちょっと会話中のワンテンポ前に話題になってたことを頭の中で反芻してようやくその内容に思い至ると、すでに話題が変わってるのに気づかなくてつい発言してしまいます。
これね。高確率で
ってなります。
で、大概
「もうその話題終わってるんだけど(笑)」
「ウケルwwww」
とか言われます。切ない。
もうなんつーかこの瞬間は穴があったら入りたい。
……あれ?これ性格悪いのどっちだ……?
とまあ私の場合はこんな感じですがコレじゃ全然検証できてないですね。
真面目に考えてみよう
もうこのブログ自体がかなりふざけてるので今更真面目に考えるとかどういうつもりなのか私自身なんとも言えないのですが、性格の善し悪しを論じたらもうつまるところ
健常者だって同じだろ
と言いたくなります。
ですがそれじゃ何もなりませんね……。
うん、まあ私を論じるならいくらでもできますが、他の聴覚障害者の方々がどうなのか実はあまり聴覚障害者の方と接したことがなくてちょっとわからないというのが正直なところ。
でもたまにいるじゃないですか。車いすで電車乗ってきて障害者スペース付近で携帯電話使ってる人たちに
「ペースメーカー入ってるんだから携帯ヤメロ!」
とか叫ぶ人。
あのね、車や電車の方が携帯よりよっぽど強い電磁波出してますからね?
自動改札口の方が携帯よりよっぽど強い電磁波出してますからね?
電子レンジのほうが携帯よりもっと電磁波出してますからね?
もうこういう被害者意識の強い自称障害者がいるおかげで、一気に障害者=性格悪い認定されてしまう。これは迷惑。
思うに健常者の方々はこういう障害者特有の
「ハンデ持ってんだから気を遣え」
感が嫌なのだと思います。
そりゃこういう態度を前面に出されたら何だコイツ性格悪いなと思われても仕方ないと思います。
ただ何となくですが、助けてもらって当たり前という考えの障害者たちは少なからずいますが、決して全員が全員そういう人ばかりではないと思います。
なので障害者の性格云々に対してやいのやいのいう人って
「そういう人にしか会わなかったから」
じゃないのかなーなんて思うんですよ。
ただでさえ障害者の方々とそれほど親密になる機会なんて高くないと思いますし。
人畜無害な普通の性格の人って例え障害持ちだったとしても印象に残りにくいと思うんですけど、強烈な性格の人って障害あるなし関係なく印象が凄く残るじゃないですか。
ですからそういう強烈な性格の人が障害者だったりすると、普段接しないものですからますます印象強くイメージに残る。
前述のペースメーカー騒ぎするような人とかそうですよね。
なので私は
「聴覚障害者は性格が悪い」って言ってる人たちは、実は違っていて、もしかしたら「性格の悪い聴覚障害者」という特殊な人に出会った人たちが騒いでるだけかもしれない
と思うんです。
ということで私としては
聴覚障害者だからと言って性格が悪いとは限らないが性格が悪い聴覚障害者は確かにいる
というのが持論です。
逆に言えば性格のいい聴覚障害者の方だってたくさんいると思いますよ。
ただし残念ながら大部分の聴覚障害者は往々にして空気読めない率高いのも確かですけどね……。
ソースは私。
え?私の性格はどうなんだって?
いやあこんなブログ書いてて誰も私の性格がいいなんて思わないでしょ(笑)
悪いと思いますよ自分で。ウフフ。
1/17追記
この記事はちょっとテーマに対してちゃんと考察できていないように感じたのと、少しきれいごとが過ぎたかな……と反省してもう少し踏み込んで書いてみました。
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