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真心で応援するナース

今回はショートコントのような気分で書いてる息抜き遊び記事ですので片肘張らずに読んでください。一部医療者向けの解説がありますが読み飛ばし推奨です(笑)

冬場になると鼻血が出やすいのですが

どうも鼻が弱い私は鼻かんでるとすぐに鼻血が出てしまいます。耳鼻咽喉というくらいですから耳悪いと鼻もダメになるんでしょうかね。匂いには敏感なんですけど。やたら香水臭いギャル嫌い。

どうも普通に鼻の内側が切れちゃってるんですね。このよく切れる部分をキーゼルバッハ部位なんていいますけど、コレ医療豆知識なので試験に出ますよ(何のだ

このキーゼルバッハ部位は毛細血管が集中していて、粘膜も薄いので炎症を起こすとすぐに切れたり、毛細血管が破裂しちゃったりして出血してしまいます。大部分の鼻血の原因はコレです。この手の鼻血は普通だと左右どちらか片方から出ることが多いです。

両方から出る場合はちょっと危ないかもしれません。後部出血と言ってキーゼルバッハ部位の裂傷や毛細血管の破裂じゃない原因で出血している可能性が少なからずあるのでおかしいと感じたらすぐに耳鼻科にかかってください。

 

さて、私の場合は明らかにキーゼルバッハ部位からの出血でして、しかもヒリヒリ痛いんですね。

明らかに裂傷が出来てます。特に右が酷い。

割と頻繁に鼻血が出るものですからこれが原因で一度えらい事故を起こしたことがあります……(;´Д`)
この事故の顛末って需要あるのかなー。需要ありそうならそのうち書いてみようかと思ってますが。身バレこえーなw

 

で、あまりに酷い&痛いので耳鼻科を受診しました。職場の耳鼻科ですが仕事中でも届けを出せば診察できます。

ただ私の場合は難聴の件でも定期的に診察を受けなくてはならないので耳鼻科はなじみがあるんですけどまあそれはいいとして。

当時の耳鼻科の先生は3人くらいいまして、担当してくれた先生がこれまたスゲー可愛いというか美人というか……(*´Д`)
しゅき……(´ρ`)

 

 

ああ、残念ながら今は異動しちゃって居ませんけど。

 

 

残念ながら!

 

 

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診察するなり……電気メスで止血?

さてそんな美人女医さんに診察するなり言われたのがこれです。

 

「切れちゃってるので電気メスで止血しましょうか!」

 

いきなりかい!

 

笑顔で言うんですもん。たまらん。

その時の状況はこんな感じ。雑な手書きですんまへん。デジタルはどうしても上手くいかなかったので鉛筆描きしました(笑)
お絵かきソフトの使いかたがよく解らないよ! ※注:にーちさんに触発されてクリスタ挑戦中

笑顔の可愛い女医の絵

ちなみにモデルは金田一蓮十郎先生の「ニコイチ」に出てくる某ヒロイン。頑張って模写してみました。初イラスト。この下手くそ。
しかしマジでこのキャラ、その時の女医さんに似てるんですよ……。実物は漫画キャラほど巨乳じゃなかったけど

何気にこの漫画すごく面白いのでおススメです。

 

……閑話休題、医療現場では電気メスを大抵「電メ」と略します。

私の仕事はもともとこういった医療機器の取り扱いや管理・点検です。その流れで大学等の看護学部などに出向き医療機器の講義をしたりすることもあります。

 

ただし作ったり売ったりする訳じゃなくて現場で不具合起こしたりしたときに対応するとか設定を調整するとかの方ですが。

臨床工学技士ってMEって言ったりCEって言ったりするんですけど Medical Engineer か Clinical Engineer の略なんですね。医療機器エンジニア。

 

厳密に言うとこの時使用したのは電気メスではなくて電気メスと連動させて使うアルゴンガスレーザー手術器と言う器械なのですがってそんな細かい事はどうでもいいですね。

 

で、当然ですけど身体に電気流します。

 

ところで電気メスって感電とかしないんですかね?

 

なんで切れたり止血できたりするんですかね?

 

電気メスは感電しない 医療者向け豆知識

感電しないんですよね。あ、ここは興味のない人は飛ばしてください。

電気メスは数千Vの電圧をかけていますが、簡単に言うと高周波といって人体が感知できる周波数をはるかに超えた周波数で電気を流しているので感電しないんです。当然ですが交流です。直流に周波数は存在しません。
※通常の家庭用コンセントで東日本:50Hz 100V  西日本:60Hz 100V です。この「50Hz」とか「60Hz」というのが周波数で、単位は「Hz:ヘルツ」と読みます。

電気メスの周波数は200kHz~3300kHzと言われているので通常コンセントの周波数の約4000倍から66000倍の周波数の電気を流してることになります。100kHzを超えると神経も反応しなくなると言われてますからこれだけの高周波ならとりあえず感電することは無いわけですね。

直流と交流とどちらが安全だとか雷はどうとかいう話になるとかなり複雑になってきますのでここでは割愛します。
それがこの記事の主旨ではありませんので。気になる人はググってどうぞ(゚σ_゚) ホジホジ

ただし当り前ですけど電気メスは実際に人体が焼き切れているわけですから感電はしませんが火傷はしますよ。熱傷と感電は別の話というわけです。
※これを知ってると某〇NEPIECE(ヤベ伏せ字になってねえ)の某(自称)神様とゴム男の対戦にちょっと突っ込みたくなるんですが漫画の話なので細かいことは気づかないふりをしておきましょう。

 

しかし人体に電気流して切るとか発想がアブナイと思うんですけど誰が思いついたんですかねこんなこと……。

 

さて、電気メスというとなぜか空中にそのまま電気がビリビリ出るとか思ってるオメデタい人がいますがそんなはず有りません。

そもそも電気が流れるためには当たり前ですが回路というものが必要です。

ドクターXとかで大門未知子が

大門(仮)?
「モノポーラ!」

とか言ってる場面みたことないですか?

このモノポーラというのが電気メスの事です。モノとはギリシャ数字で1。単一の、一つの、という意味があります。

こんなやつです。

わざとビビビとか描いてますけど実際にはこんな風に空中に放電とかできませんからね。

このモノポーラは先端が針のようになっていたりヘラのようになっていたりして、ここから電気が流れるようになっているのですが、これだけでは電気を流すことが出来ません。
どこかで回路を作って先端から出た電気を回収してあげなくてはならないのですね。

そのために「対極板」という電気回収用のシールを体のどこかに貼ります。お尻とか太ももに貼ることが多いです。

これで人体を介して電気を回収するための回路が出来上がるんですね。

この対極板を電気メスの先に近づけて出力すれば、一応ビビビと放電する様子を見ることができます。これを実験すると対極板がみるみる焼け焦げていきます。クサイ。

 

さて電気メスで人体が切れたり止血できたりする理由は割とシンプル。

そもそも人体の構成成分の60%は水です。さらにそのうちの40%が細胞内にあると言われています。

この水分が、電気メスによって発生したジュール熱で一瞬にして100度以上に熱せられ、蒸発して吹き飛んでしまいます。これを蒸気爆発とか蒸散といいます。この作用によって細胞がまるで溶けていくように吹き飛んでいきますので、これをマクロの視点から見ている私たちには「組織が切れている」ように見えるんですね。実際には細胞レベルで蒸発して消えてなくなっているのです。

一方で止血とか凝固という作用は電気の流れをコントロールしてあげることで容易に起こせます。

電気を断続的に流してジュール熱が100度を超えないようにすることで、蒸気爆発を起こさないようにします。これがタンパク質の変性を引き起こし、変性したタンパク質は固まります。筋組織も血管もタンパクを含んでいますから、こうした作用で固くなる、つまり凝固していくわけです。

こうした作用を利用して出血部位を凝固させることで止血効果をもたらします。

 

電気メスで鼻の裂傷を焼くということに

ということでそうなりました。

普通にいきなりはいそうですかじゃあジュっと。

 

出来るわけねえわ。

 

まずは太もも辺りに対極板を貼りまして、当たり前ですけど鼻に麻酔を注射します。キシロカインです。局所麻酔ですね。

ところで麻酔あるあるなんですけど。

鼻の粘膜への麻酔。

 

メッチャ痛かったです(´Д⊂グスン

 

鼻に針刺すんやで?痛くないわけないと思う……。

そんなこんなで数分もすると麻酔が効いてきまして鼻の周りが何だかホヤホヤしてきます。

感覚がなくなってきてなんだか熱いような鼻水がずっと出っ放しになってるような不思議な感じです。歯医者さんの麻酔と同じですね。

ごっつええ感じに麻酔が効きはじめ、準備万端になると女医さんが優し気に電気メスを手に取って話しかけてきます。また下手くそな絵でお届けします(´▽`)

優し気に微笑みながら電気メスを近づける女医

鼻の下伸ばしてアホ面晒してるのはワイです。文字通り鼻の下伸ばしてました。はーかわええ。

 

ジュッと焼くだけだから大丈夫だとそう思ってたんだろう?

そう思ってたんですよね。

完全に油断してました。

先生も私が電気メスとか医療機器スペシャリストだということは当然知ってましたので、まさか電気メスの特性を知らないとは思ってなかったと思います。

 

腐っても私は医療機器スペシャリスト。

電気メスは各メーカーごとの違いや特性まである程度把握してます。

 

優し気に微笑みながら電気メスを近づける女医

なんてにこやかに言われて

 

「あーい」

 

なんて間抜けな返事をしているワイ。

 

 

次の瞬間

 

 

 

こうなった。

 

 

 

 

 

 

電気メスの衝撃で後頭部を打つ男

 

 

 

 

 

 

 

めっさ衝撃きた!!!!

 

 

 

 

洒落にならんくらいの勢いで

 

 

 

ドン!!!

 

 

 

ってきました……。

 

びっくりした私は後頭部を診察台の枕に打ち付け首がグキっといい音を立てて軽いムチ打ちになったのでした。

めでたしめでたし。

 

 

ただ、びっくりしたのは最初だけで後はジュジュっと焼いて終わりましたけどやはり焼くたびにツーンと衝撃のようなものは来ましたね。

皆さんが同じような治療をする際はゆめ油断なきよう……。出来ればはじめから枕に後頭部をしっかりつけておくことをお薦めします……。

 

 

※女医さんは「びっくりしちゃいましたか」と笑ってました。

 

 

今回よーく分かりました。イラストを描くことは難しい。タイヘン。危険(?)。

 

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