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聴覚障害の人たちは自分の声が聞こえないもので意図せず大声になっているんですよね。それが言葉になっていないうなり声だったりするから、普通の人たちからすれば迷惑に感じるわけです。ではどうしたらいいのでしょうか?

ちょっと考えてみました。

 

本来こんなことを議論すること自体悲しい話

そもそもこういう話が出てくるのは、世の中が圧倒的に健常者を中心に出来ているからでしょう。

仕方のないことではありますが、どうしても障害を抱える人には暮らしにくい部分があることは確かです。

 

障害者たちが迷惑をかけても見逃せとか我慢しろとかいうことではありません。

ただ知ってもらいたいだけです。

 

うるさいと感じるのは聞こえている人の感覚であり、聞こえていない人はそもそも

 

うるさいとはどういうことかが分からない

 

ということを。

そういう事情をお互いが共通認識として持たないがために、ここでお互いの意思の齟齬が生じてしまうのです。

 

可能であるならお互いを知ることです。

健常者の方々にだって自分で自覚していないだけで迷惑をかけているであろう問題は往々にしてあるわけですから、一方的に聴覚障害者は大声で話すなと言われても困る話です。

 

ただ、公共交通機関の利用時や、静寂が求められる場所で出来る限り静かにしてほしいという気持ちも分かります。

 

例えば電車に乗っていて、聴覚障害者同士の手話でのやり取りに声が混ざり、それがうるさいと感じた場合、どう対処するのがいいでしょうか。

 

本当に申し訳ないのですが、もし可能であれば気にしないことが一番だと思います。

 

ここでうるさいと一喝したところで聞こえないのですから通じません。

相手はそもそもなんで自分が怒られるのかすら理解できない可能性があります。

手話のできる健常者などが一緒にいるなら、おそらく周りの視線や反応から判断して静かにするようにしているでしょうし。

 

そもそも公共の場で騒がしいのは障害者だけじゃないはずです。

漏れ出る言葉にならない声がうるさいとか不快とか思うのは、聞きなれていないのと、そもそも言語になっていないうなり声だからなのでしょうから、そういう感情を抱くことも当然あるでしょう。

 

静かにしてほしいのであれば、その意思を伝えることが大事です。筆談か何かのメモで声を抑えるようにお願いすると良いのではないかと思います。

少なくとも私はそうされれば理解しますし、謝罪もします。

 

人によっては読唇術が出来たり補聴器によって聞き取れたりするので必ずしもメモである必要はないかもしれませんが、やはりメモが一番波風を立てずに済むのではないでしょうか。

 

あるいはそっと肩をたたき、片合掌などをしてから口元に人差し指の「シーッ」のしぐさをすれば、おそらく気づいてくれると思います。そういう手話がありますので。

 

健常者たちの立場からすればなぜ自分たちが折れなければいけないのかという憤りがあるかと思いますが、何も伝えようとせずに自分たちが迷惑してることを悟れと言うのは横暴ではないでしょうか。

 

ただ、聴覚障害者の方にも、必要以上に大きくなりがちな手話だとか意図しない発声は健常者の多い場所にとっては迷惑になることが多いということを伝えていく必要があると感じます。

 

手話そのものを否定する気はもちろんありません。立派な意思伝達手段なのですから大いに使用するべきです。

ただ、興奮してくると手話も大きくなりがちです。

これは「健常者にとってはいつどう動くか分からない手話は、すぐ隣でされると脅威」である事実だとか、「場合によっては周囲の迷惑になりかねないから大きな手話は控える」という教育、マナーそのものを知らない可能性も考えられます。

 

遠慮せず、大きな手話は危ないから小さくするように伝えるべきです。

 

静かにしてほしいならば是非その意思を伝えてみてください。

聴覚障害者は決して言葉が通じない人たちではありません。

 

 

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聞こえない中で知識を習得するのは並大抵ではない

手話で会話している聴覚障害者の多くは言葉が話せないと思いますが、これはもちろん当たり前といえば当たり前で、聞こえないだけではなく話せないから手話を使っているわけです。

ただ、手話でやり取りができるということはその手話が何を表すかは理解できているということ。

完全に何のやり取りもできないほどひどい聾唖の場合は通常の常識が一切通じませんので、おそらくただ一人で行動したり公共交通機関に乗ってきたりすることはほぼないと思われます。

そもそも一人では外を歩けないでしょう。

 

 

私は幸い幼少から通常教育で育ってこれましたが、そうでない人たちは聾学校等で教育を受けていることが多いかと思います。

ではこの聾学校のレベルはどの程度なんだという話ですが、残念ながら音が聞こえないということはおそらく健常者たちが想像するよりはるかに問題で、

 

「健常者にとっての」一般常識を普通に習得する事が困難

 

ということに他なりません。

ではどうやって文字や言葉や常識を教えるのかというと、これはもう色々な方法が現在でも議論されています。口話法しかり手話法しかりハイブリッド法しかりトータルコミュニケーションしかり…。

工夫次第である程度の知識や考え方は伝えられるものです。

 

ですが一般的には残念ながら楽に言語を習得できる人たちに比較すれば、健常者側の常識が通じない部分はかなり多いと思っていいでしょう。

 

 ただ、前述した通り生まれつきの聾唖者であっても現代では様々な方法で教育がなされています。

もっとも効果的と思われているのはごく初期からの人工内耳ですが、これについては本題から外れてしまうのでまた別の機会に記事にしてみたいと思います。

 

さて、ここで前提として提示しておきたいことは

 

耳の聞こえない状態で教育をされてきた人たちは聞こえる人たちの感覚が分からない

 

という厳然たる事実です。

 

差別とかそういう話ではなく、これはもう仕方のないことです。

 

想像してみてください。

耳栓をしたまま全く言語の通じない海外に一人で何年も滞在できますか? 

 

要はそういうことだと思います。

 

人は意思を伝えるために様々な方法を使う

手話で意思伝達が出来るのならば、もちろん一通りの教育を受けているはずで、ある程度の文字を判別することは可能な筈です。

ただし難しい漢字や微妙なニュアンスというのは伝わりにくいです。

日本語特有の曖昧さはほぼ通じないと思っていいでしょう。 その他効果音や擬音という概念はかなり通じないと思われます。また、通じる単語が少ない可能性もある。

 

ただ意思の疎通が全く不可能というわけではありません。

 

そうでなければ手話であろうともやり取りが出来ないことになってしまうからです。

 

聞こえなくとも、意思が伝われば理解はできるのです。

 

手話で会話をしている聴覚障害者たちの手話表現が大きくなりがちであったり、言葉にならない声が漏れてしまうのはお互いに伝え合おうと一生懸命コミュニケーションをとっているからです。

 

健常者側からするとこれはある意味で異様な光景に見えるかもしれません。

 

ですが言葉の通じない海外でボディランゲージを駆使したり、オーバーな表現を使って何とか意思を伝えられるように頑張るのと何が違うのでしょうか?

 

そしてうなり声のような声が漏れてくるのは

 

自分の声を聞き取れないから

 

です。

当然のことですが、自分が声を発しているという意識自体がありません。

 

私ですら、そう聴力が悪くなかったはずの幼少期に、声が大きすぎてうるさいとよく周りに怒られたものです。

あまりに文句を言われるので、段々声量を下げる癖がついてしまいました。今では無意識に自分で喉が鳴ってる程度にセーブしてしまいます。

ちゃんと発声出来てるのかどうか怪しく感じることもありますが、伝わっているようなので大丈夫なんだろうと解釈しています。イントネーションがおかしいと笑われることはしょっちゅうありますが。

 

それでも補聴器がないと、自分では意識してませんがかなり大声になります。

補聴器を使用していれば声がダイレクトに伝わってきやすいので、だいぶ音量が下がりますけれど、これはバケツをかぶって叫ぶような感じといえばなんとなく伝わるでしょうか。

 

ちなみにお酒を飲んだりして意識がフワフワしてくると、補聴器を付けていてもかなりの大声になってしまいます。

なので酔った後は酒のせいだけでなしに喉がガラガラになります……。

 

そんなこんなで発話が出来る聴覚障害者であれば補聴器を使用することで声量を抑えられる可能性があるのですが、全員が全員そういう訳にはいきません。

 

聞こえ方も理解度も何もかも、人それぞれだからです。

 

 

残念なことではありますが障害者だからと言って周りの全員が配慮してくれるとは限りません。

また逆に、障害があるんだからなんでも配慮しろというのも傲慢な話です。

 

私自身は、障害者だからと言って過度に配慮したり好きにさせようとするよりは、障害者にも、社会において何がどう迷惑になるのかをしっかりと教育していった方がお互いのためになると思っています。

 

 

お互いが助け合っていける社会が理想的ではあるのですが、みんなそれぞれの考え方があるのでなかなか難しいですね。

 

 

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