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聴覚障害者の職業問題について、私の個人体験で恐縮ですが飲食業アルバイトの経験がいくつかあるのでこの業界について話してみたいと思います。

ただ、私は「いらっっしゃいませありあしたーはーいよろこんでー」……この手のお店は経験がないので状況が分かりませんが、こうお店って働きやすいですか?雰囲気は楽しそうですけど( ´艸`)

接客業が聴覚障害者に厳しいのは当たり前

以前にこんな記事書いてますのでそれに関連して一つ書いてみたいと思います。

タイトルにも書いた通り接客業についてです。

そもそも健常者ですらまともに接客できないって人いるのに何を好き好んで会話が不自由な聴覚障害者が接客やろうとするのかというお叱りを受けそうですが。

でも会話が不自由じゃない聴覚障害者もいますからねぇ……。

そしてなにより、聞き取れないことを怖がらずに人と接するのが好きだという聴覚障害の方もいます。

程度に依るだろと言ってしまえばそれまでですが、とりあえず積極的に人とかかわろうとする聴覚障害者は決して少なくないと思います。

そんな人を心から応援したい……!!

むしろ嫌がるのは会話がスムーズでないことに耐えきれない健常者の方が多いイメージ。

そうは言っても確かに聞き取れなければ接客もクソもありません。

例えば飲食業で客から注文とってあれこれ聞いてという作業を、聴覚障害者がスピーディーに、かつスムーズにこなすことはかなり難しいと言わざるを得ません。

勿論接客業には飲食業以外にもいくつかありますが、冷静に考えたとき、向き不向きは確かにあるように感じます。

ですが、かといって全く不可能ってわけでもないんじゃないかとも……?

そんなわけで私が経験してきた飲食業について話してみたいと思います。

基本は私の体験や見てきたことをベースに語っていきます。

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飲食業でも十分働ける?

まず最初に、私的に聴覚障害者でも(努力次第で)可能だと思う飲食店の職種を紹介したいと思います。

例えばバーテンダーです。

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なぜいきなりバーテンダーやねん!と言われればそれは私自身にバーテンダーのバイト経験があるから!

やったことあるから言える!

結論から申し上げますと

難しいけど十分出来ます!

本職の方には簡単に出来るなんて言うな!と怒られるかもしれませんが、それでも敢えて紹介させていただきます。

飲食業の中でも比較的障害者にも敷居が低いと私が勝手に感じているだけですが。

勿論条件はありますよ。

お酒に関してしっかり学ぶ意欲があることや、接客業であること、客に対するマナーなどを学ぶ意思があることがなにより大事なのは言うまでもありません。

ですが何故飲食業でいきなりバーテンダーを上げるかと言えば、それは私が実際に経験してみて

雰囲気が落ち着いている仕事だからこそ聞き取れないことがハンデになりにくい

と感じたからです。

逆にいうとめっちゃ喧しいいわゆる居酒屋は働きにくいです。

飲食業での難聴者はどう扱われるのか ~私の元バイト先の場合~

ではなぜ居酒屋は働きにくいのか。

私自身が居酒屋アルバイトで手痛い失敗をしているのですが、その経験を紹介したいと思います。

当時大学生でアパート暮らしをしていた私は、カッコつけか何かわかりませんが何故かカクテルに興味津々でした。

特に理由があったとは思えません。

なぜかシェイカーでお酒を造ることが趣味だったのです。

当然、それ系のアルバイトをしてしてみたいと思い、探しましたが、時間的にいわゆるBARは中々難しい。

今ほどインターネットが普及してない頃の話ですから、バイト探しもタウンワークのようなフリーペーパーを基にするか、普通に店先の求人から探すしかなかったのです。

ですがフリーペーパーには本格的なBARの求人自体殆どない状態でした。何故でしょう?

そんな中、ちょっとお洒落なお店の求人を見つけました。

そこは大通りのちょっと外れにある個人経営のこだわり系居酒屋でした。

バーというほど本格的なカクテルを出していたわけでもないのですがかといって大衆居酒屋的な雑多なドリンクを出していたわけでもなし。

ちょっとお洒落な料理にちょっと小洒落たお酒をだす、20席くらいの小中規模のお店でした。

初めてのアルバイトにはちょうどいいだろうと思って思い切ってここでアルバイトをすることに決めたのです。

ちなみにこの頃の私は補聴器を持ってはいましたが積極的には使っていませんでした。

とりあえず聞き取りにそれほど苦労しないレベルですが、やっぱり細かいところは聞き取りづらい感じ。

そんな自分の状況を勿論面接時には話してありますが、とりあえず会話はできてるから普通に接客やってもらおうかということで採用されました。

で、実際に働き始めたわけですが。

ぶっちゃけ働きにくかったです。

出来なくはないのですがやりにくい。

上にも書いた通り、この頃の私は完全な失聴者ではありませんし(今でも完全な失聴には至ってない)、口話どころか普通に会話できるレベルの難聴者でした。

ところがこのお店、それなりに人気があったのでしょう。実際に料理は結構美味しかったです。

客の入りが半端じゃありませんでした💦

そのせいか分かりませんが、狭い厨房内でも店長とスタッフの間にちょっと壁がある。

何しろ店長、働きません(笑)

クッソ忙しいのにレジに突っ立ってお客の案内をしたり、会計をしたりするくらいで実際に料理を作ったりお酒を注いだり注文を取るのは全部スタッフ。

たまに珍しく店長が厨房に入ってきたかと思えばやることは味見。

……。

味見。

……。

マジで味見だけです。

お陰で店長がいないと途端に始まる愚痴の嵐。

オイオイ……マジですか……orz

そう……やかましい・雰囲気悪い・忙しないの三重苦のある職場だったせいか

普通に仕事がやりにくかった

のです……。

聞こえ関係あらへんやんけ!

とツッコミの声が聞こえてきそうですが……。

ただ、前提としてこういうお店だったことをお断りしておきます。

そのうえで言いますが、決して難聴だから仕事が出来ないわけではありません、と言い訳をしておきます。

出来ないわけではないのですが、私レベルの難聴者でもこういうお店だと、ちょっと客が一杯になってくると注文が聞き取れず、あれやこれやと頼まれて理解が追いつかなくて苦労しました。

スタッフも忙しすぎて私のフォローなどしてる余裕がありません。

店長はというと相変わらずレジに突っ立っているだけ。働け。

スタッフ自体は割と優しい方が多く、仕事後に私のミスを慰めてくれたりフォローできなくてゴメンと言ってくれるような方々だったのですが。

ところがやっぱり聞き取りをミスって誤注文、何度も聞き返して客を怒らす、騒がしすぎて周りの声や注意が聞こえずにぶつかったりコップ割ったり何度やらかしたかわかりません……。

当然、次第に店長の非難の矛先は私に向いてきます。

結局接客は早々にお払い箱になり、厨房やドリンクを任されることがメインになりました。

ただ絞られ過ぎて凹んでいたので厨房でも堂々と仕事が出来ず、結局半年くらいでクビになりました。

何だ結局ダメだったのか!

と言われれば、そうですとしか言いようがありませんね。

はっきり言ってこれは私が悪いので何も言えません。

初めてのバイトで緊張しすぎてた部分もあります。

何より聞き取りにくすぎて補聴器を使ってみたはいいものの、当時の補聴器の性能では余計にうるさくなっただけでした……。

ここから得た教訓としては、喧しすぎる職場はダメだということ。

やっぱり聞こえないと話にならない職場は正直言って難聴者に向いてるとは思えません。

そんな経緯でこの経験以降、大衆居酒屋でのアルバイトは候補から消えました。

この大学生時代は、飲食店でのアルバイトを諦めて派遣アルバイトに精を出すことになります。がそれはまた別のお話。

紆余曲折を経て専門学校時代にバーテンダー(アルバイト)を経験する

その後色々あって大学を辞め、専門学校に入り直した私ですが、この時専門学校仲間の内でちょっと入り浸っていたBARがありました。

20歳そこそこの若造が大人気取りだったのですが(笑)

それほど高いわけでもなく、割と早い時間からやっていて、開店から19時くらいまではドリンク半額があるようなお店だったのです。ハッピーアワーというやつです。

このお店の雰囲気が結構よかったんですね。

こんな感じです。

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実際はもうちょっとオーセンティックでしたけど。

私的には飲食店アルバイトはちょっとこりごりでしたが、バーテンダーへの興味は相変わらずでした。

何度か客として通った結果、思い切ってアルバイトを申し込んでみました。

スタッフ的には常連を採用することに抵抗があったようですが、店長の意向で採用され、無事に働くことになりました。

仲間内の雰囲気もかなり良いお店で、ここではその後、2年くらいアルバイトを続けることになりました。

ここでバーテンダーの基礎を学び、次第に興味も高じてきたのですが当時通っていた専門学校は全く関係ない職種だったので、卒業と同時にバイトも辞めることになってしまいましたが。

肝心のバーテンダーの仕事についてですが、このバイト時代の私の経験からいうと、聞こえなくてもあまり問題ないのではないかと感じました。

むしろBARに来る客は、聞き耳立てられると困る会話をしてるんじゃないかと思う客もちらほら……(笑)

オーダーの際はほぼ9割の客が手を挙げるか目線で訴えてきます。

これらの意図に気づく気配りは必要になってきますが、いずれにしても「聴こえない事」が大きなハンデとはなりにくい状況でした。

オーダーが分からないじゃん、と怒られそうですが、お店が静かでしたので、聞き取りにそれほど苦労はしませんでした。

ただ、私の場合は一応小さなプラカードに「難聴者のため、オーダーをメニューから指さしてください」と書いておいて、お客様に見せていました。

大多数は嫌な態度もせず頷いて指示通りにしてくださいましたよ。

まあオーセンティックなバーに来られるような方は紳士・淑女的な方が多かったのも理由かもしれませんが。

そもそも大声出して注文するようなお店ではなかったですし、静かなジャズバーとか返って難聴の方でも働きやすいのではないかと考えてます。

ただし、上にも書きましたが気配りは重要です。

聞こえないからこそ、普通以上に周囲に気配りをすることが大事になってきます。

ケトルの水は空になっていないか?

灰皿は問題ないか?

お代わりを欲しがっていないか?

タバコや葉巻の火に困っていないか?

所在無げに佇んでいる客に何かできることはないか?

接客業を主に営んでいる方なら当たり前に思うことかもしれませんが、こういう気配りは普通の人でもなかなか完璧にできることではありません。

でも、聞こえないから、という理由で出来ない言い訳にはなりませんね?

仕事を教わる際には多少苦労したところもあるのは事実です。

しかし見て学ぶことが出来る、というのは人の持つ能力の一つです。

あれこれ指示されてやっただけでは身に付きませんので、やはり何事も先人の行いを見て真似るということは重要になってくるのではないかと感じます。

自分で勉強して調べて、それでも分からなければ聞いて、必要なら紙に書いてもらったり本を紹介してもらったりと色々やりました。

それこそ専門学校の課題そっちのけで(笑)

私自身、この時のアルバイトが楽しすぎて一時期真面目にバーテンダーになろうかと思ったこともありました。

ただどうしても夜型の生活が苦手だったのと、当時の専門学校で全く別の資格を取ってしまったので……。

でも中にはお酒が飲めないバーテンダーの方もいらっしゃいますので、難聴のバーテンダーが居ても悪くないと思うのですが如何でしょう?

アルバイトではありましたが、酒の知識、氷の削り方、食事との相性などなど勉強していて楽しい業種ではありました。

シェイクやステアなど、バーテンダーに必要な細かい技術はいくら聞こえようが聞こえまいが関係ないと感じます。

練習すれば身に付きます。

よく氷を砕く音がどうこう解説している本もありますが、そんなもの聞こえませんので感触ですw

何度も練習してこの感触だ!と感じた手ごたえを身体で覚えればいいのです。

どうでしょう?

バーテンダー、難聴でも普通に出来そうじゃないですか?

飲食店は接客だから……と一概に敬遠するのではなく、こんな職種もありますよという一方的な紹介でした。

参考までに。

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