実は燻製づくりにはアパートでも手軽に出来るやり方があります。
あまりモクモクと燻製の煙を出してしまうとご近所迷惑……と不安に思っている方、まずはこちらの方法をお試しください。
目次
短時間で燻製する「熱燻製」でおつまみづくり
わざわざ自宅で燻製する理由?
美味いおつまみが食べたいからだ。
燻製最強ヽ(^o^)丿
マジで簡単に出来るので是非試してみてください!
以下私がやってみた方法と気を付けた方がいい点などを書いてみます。
燻製のやり方は3種類ある
燻製の種類は3つです。
- 温燻法
- 熱燻法
- 冷燻法
そんなに難しく考える必要はないんですけど基本的に燻製というと、大抵の方は
こういうのを想像されると思いますが(これは大きすぎですけど)こういう窯などを使って30℃~80℃くらいの温度で比較的長めに燻す燻製が「温燻法」です。
前回私がこちらの記事で作ったスモークチーズはこの温燻法で作りました。
温燻法はスモークウッドなどブロックのものを利用して直接スモークウッドに火を点け、煙を出してじっくり燻す方法です。
一つのブロックが燃え尽きるまで燻すので大体3~4時間くらいかかります。
そしてこの方法は結構な煙が出ます。
アパートのベランダでやろうものなら洗濯物に匂いが移ったりお隣のお部屋にまで匂いが漂ってきたりとご近所トラブルの元になりかねません。
一応やってやれなくはない方法もあるのですがそれはまた今度。
ということで今回はアパートでもなるべく簡単に、周りに迷惑を掛けずに、しかも短時間でできる「熱燻法」に挑戦してみたのでそのやり方と注意点を記事にしてみたいと思います!
熱燻製の基本と準備するもの
熱燻法では次のモノを使います。
- 中華鍋(普通の鍋でもいいけど中華鍋がベスト)
- 食材を乗せる網(当たり前だけど中華鍋より径の小さいもの)
- フタ(かなり匂いが移るので百均などで買えるようなもので十分)
- スモークチップ(ブロックではないバラのモノ)
- アルミホイル
- 燻製にしたい食材
さて、注意点としては燻煙材としてブロックではなくスモークチップというバラのモノを使うということ。
こういうやつです。大抵のホームセンターで売ってます。
アウトドア系ショップなら色々な種類のチップがあると思うのでご自分の好みのものをお選びください。
個人的にはしっかり燻製っぽさもあることからやっぱりサクラがお薦め。
あまり燻製臭いのはちょっと……という人はヒッコリーからチャレンジしてもいいと思います。 食材によるけど。
食材の下準備をする
今回はモモ肉とウインナーを燻製してみました。
食材の水分貫が重要
燻製にする際に重要なポイントとして、水分を可能な限り取り除くということがあります。
これは水分が食材に付着したままだと燻煙が水に吸収されてしまってエグみになってしまうからです。
なので短時間で仕上げる熱燻製は事前にしっかり水分を抜くことが大事になります。
もちろん温燻製も水分抜きは重要です。また長時間の温燻製では燻製中にも水分(この世界では「汗」と呼ぶらしい)を拭く必要があります。
では早速、今回の燻製用食材。
唐揚げ用のモモ肉と未燻製のウインナーを用意します。
まずは鶏肉に塩コショウを振って、クッキングペーパーなどにしっかり包んで冷蔵庫に入れます。30分くらい寝かせてしっかり水分を出します。
とり皮が苦手な方は剥いでもいいですが、どうせ食べる際には焼くのでついてたほうが美味しいかな?
ちなみに燻製後は特に味付けをしない方が美味しいので、殆どここでの塩コショウが味付けです。
クレイジーソルトを薦めている人もいますけど余計な臭いがつくので個人的にはシンプルに塩コショウで十分ですかね。
気持ち多めに振っておいた方がおつまみとしては美味しいと思いますが、振り過ぎは塩っ辛くなるので注意(;´Д`A ```
この辺りは好みで加減するしかないと思いますが、普段鶏肉のソテーなどを作られる場合より気持ち多めの方がいいです。
ウインナーは表面の水分をしっかりクッキングペーパーに吸わせておけば大丈夫です。
では冷蔵庫で水分抜きをしている間に道具を準備しましょう。
道具の準備は難しくない
中華鍋にアルミホイルを敷きます。
直接なべ底にチップをバラまくと多分大変なことになるのでアルミホイルを敷く事を推奨。
私はやったことありませんけどそのままチップをバラまくと多分なべ底がチップで焦げ付くんじゃないでしょうかね……? 誰かやってみませんか?
もしかしたら中華鍋を燻製臭くしたいマニアな方はアルミなくてもいいかも?(´ρ`)
アルミを敷いたらその上にサクラチップを乗せます。
チップの量ですが、一掴み程度で十分です。つまり適当。本当に適当。
少なすぎるとあまり燻せないので多めでもいいくらい。
まあ大体こんなもんです。
6~10gってとこでしょうか。
次にこのチップの上にさらにアルミをかぶせます。
何故そんなことをするのかですが、燻製中に鶏肉から結構脂が落ちるからです。
この脂がチップにかかると燻煙についた火が消えてしまいますので、脂除けにアルミで蓋をしておくという訳なんですね。
網をのせて
食材を並べます。
蓋をしてさあいよいよ燻製開始です!
まずは強火にかけますよ!
俺氏大失敗に気づく
さて、いよいよ燻製が始まりました。
強火にかけてしばらくするとチップが燃えて煙が出てくるはずです。
……煙が出てくるはずです。
あれ?
一瞬このガラス張りの向こうに燻煙が見えたのですがすぐに消えてしまいました……。
???
と、ここでワタクシ、重大なミスに気づきます。
家庭用コンロは基本的に
安全装置がついている
ということを忘れていましたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
そうです、鍋の温度が上がり過ぎると火が消えてしまうのです……。
しまった……!
というわけで急遽カセットコンロを用意しました(;´・ω・)
多分ですけどIHクッキングヒーターも上手くいかないと思うのでカセットコンロを使った方がいいと思います。
ちなみに換気扇のすぐそばで燻製しないと部屋中に燻製のにおいが充満してしまうためシンクのすぐそばに置いてます(;^_^A
気を取り直して……
このまま強火にかけます。
しばらくするとアルミの上のチップが燃え出して
こんな風に燻煙が蓋の淵から出てきます。
こうなったら弱火にして常に焙ってる状態を保ちます。
そしたらキッチンタイマーでもスマホのタイマーでもいいので15分計りましょう。もしかしたらお腹のタイマーの方が正確ですか?( ´艸`)
ちなみにここでの燻製をもっと長めにしたいと思われるかもしれませんがあまり長すぎるとエグみが出ます。
なので15分で十分です。
15分経ったら蓋をとろう
時間が来ました!
さあ蓋をとりますよ!
じゃん!
いい感じに色がついてますね!
これは焼かれて火が通ったから色がついたのではなく、あくまで燻煙が表面についたから色がついてます。
なので鶏肉の中の方は「生のまま」です!
要注意。
そのまま食べないでください!
鶏肉ですからね。
刺身で食べられるほど新鮮な鶏肉じゃない限り火を通さないと危ないよ?
出来ればこのまま煙が落ち着くまで一日くらい冷蔵庫に置くと煙臭さが落ち着きます。
実際に食べる際には
食べるときにはソテーするのがベストです。
で、ソテーしてみたんですけど肝心のその写真を撮り忘れましたwwwww
こいつバカですm9(^Д^)プギャー
……酷いオチで大変申し訳ございません……
とりあえず鶏肉は素焼きでもオリーブオイル炒めでもお好きなように焼いてください。
ビールのおつまみでもウイスキーのお供でもめちゃくちゃ美味しいおつまみが出来ますよ!
……と、ここで終わらせるのはあまりに放り投げ感が強すぎるので改めて作り直しました(笑)
もう一度鶏肉を燻製したので今度は焼くところまで
え?はじめからこっちの写真で記事書けって?うるさい黙れ
でもほら、失敗ってネタに出来るじゃないですか( ´艸`)
ちなみに再度の燻製はもも肉を丸のままやってみました。
入念に塩コショウしておきます。実は前回のは味が薄かったからね。
冷蔵庫でしっかり乾燥させて水分を抜いた後、網の上に乗せます。今回は半日以上置きました。……にしても肉でかいな。
強火で着火!
割とすぐに中に煙が充満してきます。
こういうガラス張りの蓋を使うと様子が見れて便利ですよ!ただし全部ガラス製の蓋だと直火に負けるかもしれないです……。誰か試してみませんか
煙が立ってきたら弱火にしましょう。
前回同様15分計ります
15分後。
ソーセージはしっかり色づいています。
今回も食べてみて感じたのは、ソーセージは燻製の香りが付きやすいかな、といったところでした。10分くらいで取り出しても良さそうです。
鶏肉はところどころ燻製され切ってないように見えますが十分香りは付いているのでよしとします。
実はこれ以上無理に燻製すると表面が固くなってしまって焼いたときに火が通りにくくなる気がします。
……それが分かるということは何度か試したな?と思った方はそっと心にしまっておいてください。図星です(/ω\)イヤン
ちなみに燻し終わるころにはスモークチップが
こんな感じに焦げております。
今回は多めに入れておきましたが、少なすぎると15分持たずに全部真っ黒こげになって煙が出なくなってしまうので、やっぱり気持ち多めが良さそうです。
ただし多すぎると逆に15分経っても煙が消えず処理に困りますが……。
火を消せばそのうち落ち着くのでほっといてもいいですけどね。
さあお肉を焼こう!
さて、出来上がった燻製チキンを一晩冷蔵庫で寝かせて落ち着かせた後、さあ焼いていきましょう!!
ってまた写真撮り忘れた!
なんてことはないです( ̄▽ ̄)
しっかり撮っておきましたよ!
まずはオリーブオイルとニンニク、ローズマリーを火にかけます。
香草はローズマリーでもタイムでもお好きなものを(*'▽')
オリーブオイルにニンニクとローズマリーの香りを移したら肉を乗せます。
皮目からじっくり焼きましょう。
パチパチパチじゅわ~~~~
とこの時点でおいしそうな香りが……
いやいやいやいや……
これはヤバイでしょ。
絶対美味いに決まってますやん!
もうね
この時点でいい匂いとか美味しそうとかそういう次元じゃないんですよ。
ああああああ!
この何とも言えない食欲を掻き立てる香りの豊潤さ……!
モニター越しでお伝え出来ないのが申し訳ないくらいです……。
本当に残念過ぎる……!!
ということで贅沢にエビスビール(しかもロング缶)でいただきます!!
こ、これは……!!!!!!!!!
う、うますぎる……( ;∀;)
ビールが止まりません!!!
フォークが止まりません!!!!
これ……ビールに合わせるために作ったようなものやん……。
口元にお肉を近づけるだけでかぐわしい燻製の香りが漂ってくるだけでなく、口に入れた瞬間からスモーキーな芳香が口内を満たして噛み締めるたびに大人の味が……。
などとヘッタクソな食レポを書いてる場合じゃありません!!!
とにかく作ってみよう。話はそれからだ(´_ゝ`)
結構大きいお肉だったのにあっという間に平らげてしまいました……。
こんなのしょっちゅう作ってたらデブりますね。
燻製は言うほどハードル高くないよ!
素人が殆どはじめて作った燻製でコレですからね……。
断言しますけど
絶対に誰でもできます!!
是非試してみてください!
この記事が少しでも参考になったなら幸いです。